第84話:「悪夢再びそして決意」

あれはもう、10年前の冬だ

寒い冬の日にまぁ郎が映画を観に行った時の話だ

当時、上映前に映画館近くのカフェに入りコーヒーを飲んでいたまぁ郎

映画館に着くと、念のためトイレに寄ってからいざ鑑賞に挑んだまぁ郎

ここまでは完璧だった、ここまでは


問題はこっからだった

あれほどトイレに行っていたのに、上映中にトイレに行きたくなってしまったのだ

そう、この日は、冬になるとまぁ郎はトイレが近くなると自覚した日でもあった

尿意を催してしまったまぁ郎、限界近くまで我慢していたがもはや映画どころではなくなっていた

それまでは、映画中は席を立ったことがほとんどなかったまぁ郎

意を決して席を立ったものの

挙句、非常口や入り口の扉は完全に施錠されており、扉を叩いて助けを求めても応答なし...

ピンチに陥り顔面蒼白

漏らすわけにもいかないため、我慢に我慢を重ねて席に戻る...

その後、席と開かずの扉を3度ほど往復し周りの人に舌打ちまでされる始末

もうダメだ...我慢の限界...と諦めかけたその時、一番後ろの席の後ろに灯が見えた!

そう、そこが唯一の開いている扉だったのだ!!

九死に一生を得たまぁ郎、それ以降、必ず映画館での鑑賞前には非常口や空いている扉の確認は怠らなくなったまぁ郎


時は流れ、つい先日、とある映画を観たくて久しぶりに映画館に行ったまぁ郎

その映画は4dxで観たいと思ったから、わざわざ映画館まできたまぁ郎

今回は鑑賞のずいぶん前から水分断ちをし、上映前にトイレも済ませて準備万端!

そもそも夏は水分を摂らない限りトイレが近くなることもないため、そんなに心配もいらなかった

唯一の気がかりは、非常口や開いている扉の事前に確認できていなかったことだ

しかし、これまでも4dxで2時間映画観てトイレ行ったこともなかったため

そんなに不安視していなかった

しかし、それがそこから始まる悲劇の始まりであり、全ての間違いの元だった...


結論から言うと、トイレに行きたくても行けない状態に陥ってしまった

そして、上映終了までトイレに行けなかった

なぜ、冬でもないのに、またまた尿意を催したのか...

理由は明白だった

それは、4dxの想像以上の揺れで、膀胱をとっても刺激されてしまったのだ!

今までに味わったことがないぐらい、今回の4dxの揺れが経験した中で一番揺れを感じた

運の悪いことに、座った席もよく揺れる席だったもよう

※4dxやIMAXは一つ一つが4席のボックス席になっており、その端の席がもっとも揺れるらしい(上映後に知った)


もう一つ、トイレに行けなかった理由だが

4dx上映中は安全面を考慮して扉が全て施錠されているようだ...なんてこった!(これも後で知った)

席を立ち入り口まで行ったが開いていなかったため、しばらくその場でやり過ごし

落ち着いたところで席に戻ろうとした(自分は一番後方の席に座っていた)

席に戻るときに非常口が座席後方にあるのを見つけ、そこまで行ったが開いていなかった...

仕方なく席に戻り着席

またまた10年ぶりの悪夢に襲われたものの、そこからなんとか30分気を紛らわし、映画のクライマックスを見届け、無事上映終了を迎えることができた

上映後どうしたかは言わずもがな


そして、まぁ郎はある事を決意しかけている

それは、4dxおよびIMAXからの引退だ

毎回毎回映画の途中にトイレのことを気にしていては、やってらんない!

3Dで観れるのならそれで十分ではないかと

4dxおよびIMAXからの引退を決断する日も近いと思うまぁ郎であった

YMarlowe's monologue

-まぁ郎の人生ハードボイルド-

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